今回で基本工具シリーズは最終回、残りの1選と追加分を紹介します。
ヤスリ 大体500番刻みで持てばオーケー
ニッパーの切り出し跡(ゲートカット)やパーツのかみ合わせを整えるときなどに欠かせないヤスリ。
主に扱う3種類のヤスリについて説明します。
・紙やすり

安価で使い捨てなので気軽に使え、自由にカットしたり添え木やスポンジをつけることで様々な場面に応用できます。さらに水研ぎタイプは削り粉の目詰まりや舞い上がりを防ぎ、摩擦熱を抑え耐久性が上がるなど、多くのメリットがありますので理由がなければこちらにしましょう。
(タミヤフィニッシングペーパー、コバックスバフレックスなど)
・スポンジヤスリ

手指の力を分散させ磨きキズもつきにくくなるため、曲面パーツを均等に仕上げたり、クリアパーツのキズ取り(仕上げにコンパウンドが必要)といった、紙やすりよりも繊細な作業に向いています。その為「擦る」というよりは「指先で撫でる」感覚で使います。
(タミヤスポンジ研磨スポンジシート、3Mスポンジ研磨剤、ゴッドハンド神ヤス!など)
・棒ヤスリ

金属製のため上記の2つより耐久力、切削力に優れ、短時間で大幅に削りたいときに向いています。
ですがプラモデルでは削りすぎてしまう可能性が高く、削りすぎはパテ修正もしくは買い足しで余計な作業を費やすので、上記の2つと比べると入手優先度は低く、なくても構いません。
(タミヤ ベーシックヤスリセットなど)
番手について
ヤスリ選びには番手の知識も欠かせません。数字が少ないほど目が粗くゴリゴリ削れ、多いほど傷も細かくなり光沢が出てきます。(厳密にはキズがなくなるわけではありません。細かくなる、平らに埋まることで肉眼で目立たなくなります)どのヤスリも番号規格は共通です。500番以下から30000番くらいまで市販していますが、ざっくりとした知識として
・500番前後:短時間で大幅に削りたいとき
・1,000番前後:ゲートカット跡の仕上げ、軽いパーツかみ合わせの調整
・1,500番前後:1,000番で磨いたのちよりキレイに整える。2000番で磨く下準備
(・2,000番:クリアパーツ磨き)
(・3,000番~:クリアパーツ磨きの仕上げ)
といった感じでとりあえず#500 #1000 #1500で3種類からそろえればOKです。なお液体ヤスリともいえるコンパウンドは今回は置いておきます。
+ 工具ケース コンパクトで持ち運び簡単な工具ポーチがおススメ

今までに紹介した工具を収納できお値段もお手軽、5年使っていますが今日まで問題なく使えますし、なおかつひっくり返してもOKなのが地味にうれしいポイント。ですが本格モデルを作る予定なら通常の工具箱がいいかもしれません。
先ほどお話ししたコンパウンド、今回の紹介から漏れた道具は後ほど登場予定です。それではぜひ皆さん楽しい模型ライフを!






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